はじめまして
与謝野公園にほど近い(仮称)荻窪すきっぷ保育園の立地は、元々が広い敷地に木々が生い茂る、とても景観の良い場所でした。与謝野鉄幹・晶子ご夫妻が移り住まわれた荻窪の地は、渡辺淳一(1996).「君も雛罌粟われも雛罌粟」 文藝春秋 にて当時の様子を表す際、偶然にもほぼ同様の文言で語られています。まだ交通の便も今ほどに良くない頃、別の場所を表した言葉であるにもかかわらず、今を生きる私たちが同じ地域を見て気持ちを通わせることができるのは、荻窪に住まう皆様が荻窪を愛し、そこで築かれた核をずっと今に至るまで繋げていってくれたからなのだろうと、地域の方々の愛情深さを荻窪のそこかしこに感じます。
また、そういった愛情を感じるエピソードは、土地に対してのみのものではありません。多くの子どもたちの母でもあった与謝野晶子は、子どもたちに一人部屋を与えたいと広い土地を借りられた荻窪に移り住み、他界した鉄幹を引き継いで杉並区立桃井第二小学校の校歌を作詞しました。杉並区立桃井第二小学校のHPより確認できる校歌発表会におけるお言葉は、保育に携わる者には特に温かく、地域とともに育てる保育の理想を見付けた心地がします。
保育園は、直接的なことを言えば各ご家庭からお子さまをお預かりしておりますが、子どもたちは成長し、未来を担う存在となっていきます。古くから住まう人々に大切にされたこの土地で、やがて未来に羽ばたいていく今の子どもたちをお預かりする。保育園という存在が地域の輪を広げ、たくさんの愛情で子どもたちを育み、それがいつか心の拠り所になっていけるよう、先人たちが自然と取っていた行動や想いを、今後は保育園の役割として引き継いでまいります。
(仮称)荻窪すきっぷ保育園が開園する平成31年4月までの時間は、長いようで短いようにも思えます。保育園説明会へのお申込みはありがたくも多数ご応募頂き、まずは必要と思って頂ける方々へ、どういったお話しを以て気持ちをお返しすることができるかと、日々楽しく思いながら開園に向けて準備を進めております。このHPやブログも、少しでも多くの情報を早くにお伝えしたいと思い、開園に先駆けて立ち上げました。もしも他にも気になることや知りたいことがありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
0コメント